差別解消法セミナー
こんにちは。
そして、あけましておめでとうございます!
本年もゆるゆると更新していきますので、よろしくお願いいたします。
今回は、昨日(1月14日)にわたしの地元で行われた障害者差別解消法セミナーについて書きたいと思います。
デリケートな話題なので気を使って書いてはいますが、すべてわたしの見解にすぎないのでそこのところ、ご了承ください。
もちろん、何か指摘をいただくのは全然構いません。一介の大学生に過ぎない身ではありますが、いろんな意見をいただくのは嬉しいです。
では、続きからどうぞ。
障害者差別解消法。昨年、2016年の4月1日から施行された法律です。
手話サークルに属していながら、わたしが知っていたことはこれだけだったのです(恥ずかしいことです)。まあ、昨日勉強して少しはレベルアップした…という事にしましょう。
わたしの中での略称は「さべかい」です。
さべかいについて語れるほど詳しくはなっていないので、その辺は省略します。
今回書くのは、わたしが個人的に「ここは押さえておきたいな」と思ったポイントに絞りたいと思います。
まず、さべかいを守る義務のあるのは誰か。
国、行政機関(市町村)、会社、事業者(お店など)です。個人、一般市民は含まれないんですね。
一般市民も障がいに対して配慮しないといけないのは当然かと思いますが、法律で定めるのではなく個人の気持ちに任せるっていうことなんでしょうか…?(よくわかってない)
この事業者には、町内会やNPOも入るらしいです。
次に、合理的配慮とは何か。
わたしも大学で手話に関わり始める前はそうでしたが、合理的配慮と言っても普通の人は何をしたらいいのか分かりづらいんですよね。
普通、障がいのある人に遭遇したとき「耳が聞こえない人には手話をすればいい」「車椅子の人がいたら押してあげればいい」「目の見えない人がいたら引っ張ってあげればいい」という考えに陥りがちです。もしくは、「何をしてあげればいいのかわからない」でしょうか。わたしは後者でした。
でもこれは合理的配慮とは呼べません。何かできることをしようという気持ちはとてもすばらしいことなのですが、それがありがた迷惑になってしまうこともあるみたいです。
じゃあ何をすればいいのかというと、まず何のサポートが必要なのかを本人に聞くことです。同じ聴覚障がい者でも手話ができない人、文字が苦手な人、いろいろです。
必要なサポートは人それぞれ違うので、本人の求めるサポートをできる限り提供しようというのが合理的配慮です(これはわたしの見解です)。
あっ話がズレました。個人がどうしたらいいか、という話になってしまいました。
でもさべかいの対象である事業者も心構えは同じかなあと思います。
合理的配慮は必要な配慮をするということ。
それプラス、事業者にはあらかじめやっておくべきこともあります。
それは、環境整備です。問い合わせ手段を電話だけでなくFAXやメールで対応できるようにすることなどがこれにあたります。筆談用具を備えておく、というのも環境整備かもしれません。
いろんなツールを用意した上で、「どれでコミュニケーションしますか?」と聞くのがいいということでしょうか。
他に、このさべかいができるにあたって発想の転換が行われていたことも特筆すべきことかなと思います。
(発想の転換とか聞くとコペルニクス的転回とか連想してしまいます)
以前は(といってもこれがどれくらい前の話なのか、わたしにはわかりません)、医学モデルと言って、障がい者に対して「体が動かないならリハビリしろ」「耳が聞こえないなら手術しろ」という考えが主流だったそうです。聾学校でも、先生に「社会に出たら周りに合わせるんだよ、それが上手に生きる方法だよ」と言われることがあったみたいです。障がい者が社会に合わせて生きる、という考え方です。
それに対し、さべかいの考え方は社会モデルです。
「エレベーターがあれば車椅子でも楽に動けるね」「筆談や手話で対応できれば聴覚障がいのお客さんともコミュニケーションが取れるね」というような感じでしょうか。
個人個人がこのような考え方になるのも大事ですが、それが法律になったということは、国全体でこの社会モデル的な考え方をしていこう!というのが実体化したイメージです。
セミナーの中身についてはこの辺にしておきましょう。
次、交流会であった出会いについて!
12月の手話パフォーマンス発表で出場したwithを主催する団体、oioiの代表の方をはじめとして、手話が上手な方がたくさん来ていたので、その時のお礼をしたり、手話についていろんな話をすることができました。
うちの大学のサポートは他の大学に比べて結構しっかりしているんだなぁというのがわたしの印象です。
あ、サポート自体がどうこうというより、サポートスタッフへの講座や心構えから育てていくと言う意味でがんばっているなあという感じです。上記で述べたような社会モデル的考え方は、わたしや周りの支援室のスタッフは講座を通して皆既にわかっているのではないかと思います。
学生と障がい学生支援課による学生のための障がい体験講座。とても大きな意味のあることです。
いい伝統、そのまま守っていってほしいなあと思うばかりです。
では、長くなって(面倒くさくなって)きたので、このあたりで。
読んでいただき、ありがとうございました。